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放射線滅菌の基本
●滅菌とは?
生きている微生物を殺滅又は除去する行為をいいます。
この概念は確率的なもので、無菌性保証水準(SAL)で
表されます。
●無菌性保証水準(SAL)
SAL=10E−6の場合、滅菌した個々の製品に1個の微生物が
生存する確率が、100万分の1であることを意味しています。
一般的な滅菌レベルです。
●滅菌線量を設定するには?
医療機器の場合、ISO11137-2に従い滅菌線量を設定することが
必要です。詳細は滅菌線量設定方法をご覧ください。
医療機器以外の製品には、規格による設定方法はありませんが、
製品に付着している菌の種類、数を把握しておくことが重要です。
●放射線滅菌を導入する手順
(1)材質への影響を調査する
ガンマ線による高分子材料への影響を調査します。
問題なければ放射線滅菌が適用できます。
(2)バイオバーデン数を測定
製品にどれだけの微生物が生存しているか調査します。
(3)滅菌線量の設定方法を選択する
バイオバーデン数、製品形状、製造頻度などを考慮し、
設定方法を選択します。
(4)滅菌線量を設定する
ISO11137-2に従い滅菌線量を設定します。
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